「かごっま」68号・収集のポイント

2003.4.6発行

その1

外国で発行される切手には、日本では見られない「工夫」のある構成で発売されているものが見受けられます。その「工夫」とは、1シートあたりの枚数を少 なくしたり、1種1枚のシートの形式で発行されるのとは別に、同じセットの切手を1枚の小型シートに収めたりというような感じです。「気の利いた」国にな ると、耳紙に図案に関連あるタブを入れたりしています。
このような違いを「上手に」利用して、外貨稼ぎの手段として切手収集家が興味を引くような切手を発行している国も存在します。

単片や連刷は比較的発行数も多く、集めるのはそう難しくはないのですが、ある程度めどがたつと次に考えるのが小型シートなどです。しかし小型シートとな ると発売枚数も少なく、また日本国内で取扱っている切手商も少なく入手するのに苦労していますが、上記に載せたインドネシア発行のオランウータンの小型 シートは、収集されている方が少ないのか、あるオークション誌の最低値で落札することができました。

その2

ある収集家が言っていましたが、最近は記念切手使用済みや現行満月印の収集がブームなので集めるのも大変だが、逆に手彫りは一部の高額を除いて、昔に比 べてだいぶ安く買えるようになったそうです。
ブームの頃にに収集しようとすると、同じように集める方が多く、なにを収集するにしろ競争相手が多く時間とお金が必要となってきます、逆に流行外れのも のですと、収集するのも比較的楽に集めることができます。

台湾切手も4~5年前までは、比較的多くの人が収集していたようで、外国でも人気のある故宮名画(62年版)や故宮古物(61 年版)の未使用や使用済みを集めるのにもひと苦労しました。ところが今は比較的安く楽に集めることができ、数千円と高値で落札されていた人気のある切手 が、時には破格の安値(数100円)で入手することが可能です。

台湾切手も、日本切手同様の考えで局名と使用年だけでも読める使用済みを探したいところです。値段が安くなった分、重品になっても良いと言うほど、思い 切って買うことができます。